120rpm

ミル、キク、モノ、コト

映画

未来世紀ブラジル - 幸せな廃人の話 -

テリー・ギリアムの三部作の2作目。テリー・ギリアム - Wikipedia 『バンデットQ』(1981)少年 『未来世紀ブラジル』(1985)青年 『バロン』(1989)壮年~老年 未来世紀ブラジル(1985) クリスマスの夜。ショー・ウィンドウがテロのために爆発。こわれな…

バンデットQ - 毒親への制裁 -

テリー・ギリアムの三部作。テリー・ギリアム - Wikipedia 『バンデットQ』(1981)少年 『未来世紀ブラジル』(1985)青年 『バロン』(1989)壮年~老年 主人公の年齢は違えど、「ぶざまなほど統制された(awkwardly ordered)人間社会の狂気と、手段を選…

インターステラー - 人類の存続 -

長い映画だ。169分。 インターステラ(2014) 地球の寿命は尽きかけていた。居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男。 彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃…

デアボリカ - イタリア版エクソシストって言うな! -

看板に偽りあり。といっても、映画ポスターの方ではなく、円盤の方。 デアボリカ(1974) 人妻ジェシカ(J・ミルズ)は、突然妊娠した。あれほど気をつけてピルを欠かさず用いていたのに、医師ジョーンズ(D・コリン・ジュニア)によれば三ヵ月だという。…

50回目のファーストキス - 中点ありやなしや -

恋愛映画が好きだ。男で恋愛映画好きは相当多いと思っている。 50回目のファースト・キス(2004) 常夏のハワイの小さな島。行きつけのカフェ、フキラウ・カフェで朝食をとるルーシー(ドリュー・バリモア)に、男が声をかけてきた。シーライフ・パークで動…

ウルトラQ 東京氷河期 上映&スペシャルトーク

今日は、イオンシネマ板橋でウルトラQのイベントに参加。B列は実質の最前列だ(A列は関係者及びスタッフ)。 ウルトラQ 東京氷河期 上映&スペシャルトーク 中野昭慶監督の話を聞くのは、『キングコング対ゴジラ』4Kイベント以来だ。 iga-120rpm.hatenablog.…

TEAC AI-301DA-SPを導入 - 5.1chの沼(-_-;) 完結-

その後。 iga-120rpm.hatenablog.co 昨日の課題その1・ASIO対応とはいえ、Cubaseで制作している音楽がしっかりとレイテンシーなく出力するのか? まずは、TEAC ASIOドライバをPCにインストールし、USBで接続。Windowsのサウンド設定からデバイスにTEACを選ぶ…

TEACアンプ(AI-301DA-SP)を買う - 5.1chの沼 (-_-;) -

故障してしまった。 iga-120rpm.hatenablog.com Tendakの安いDACがご臨終。数日前から、シュワシュワ耳障りなノイズが乗っていて駄目っぽいなと思っていたが、ついにノイズの波に飲み込まれてしまった。 デジタル・オーディオ信号( コアキシャル)をステレオ…

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ - 王の覚醒 -

嫌な予感がしないでもなかった。 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019) ネタバレなしでwいつもほとんど意識せずに落ちまで書いているようなので、現在公開中の映画ではまずいだろう・・・(;'∀') この映画も元ネタ絡み(どの映画にインスパイアされた…

未来惑星ザルドス - 生き続けることとは -

低予算だからね。そこ大事だと思うのだ。 未来惑星ザルドス(1974) 2293年の未来、人類は不老不死の「エターナル(Eternals)」と死のある「獣人(Brutals)」に分かれていた。エターナルはボルテックスという土地に住み、獣人は荒廃した土地でエターナルの…

オン・ザ・ロード - ロードムービーの傑作 -

バイク映画は、父親がバイク乗りだったから、東映の暴走族もの『爆発!暴走族』(1975)などを観るために劇場に連れていかれた。とんでもない親父である。 iga-120rpm.hatenablog.com 1982年は、『汚れた英雄』もあって、邦画のバイク映画が記憶に残っている…

ハリーとトント - 前向きに -

猫話も大概にしないと、実生活に支障をきたす。猫の登場する大好きな映画を紹介して終わりにしよう。 ハリーとトント(1974) 72歳のハリー(アート・カーニー)は、愛猫のトントとニューヨークのマンハッタンに住んでいたが、区画整理のためにアパートから…

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら - 長いタイトルもいい加減にしろよ -

ドラッガー「マネジメント」は読んでいる。経営に関わる限り読まないという選択肢は許されない名著だ。この長ったらしいタイトルの本は読んでいない。 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011) 病床の親友、夕紀(…

『エクソシスト』を語る(後半)

iga-120rpm.hatenablog.com これが最後だw エクソシスト2(1977) ジョージタウンの事件から4年後、フィリップ・ラモント神父は師であったランカスター・メリン神父の悪魔払いの調査をバチカンより依頼される。ラモントはリーガンの主治医ジーン・タスキン…

『エクソシスト』を語る(前半)

優れた映画は常に同じだ。あり得ない状況や世界観を受け入れ、実力に裏打ちされた真摯な姿勢で応える。映画なんて常にまやかしなのだが、それを大真面目に演じ切る姿勢が良し悪しを左右する。『エクソシスト』がまさにそうだ。なめた芝居は一瞬もない。 エク…

『エクソシスト』から広がった世界

現代音楽を知ったのも『エクソシスト』だ。 『エクソシスト』から広がった音楽の世界は、現代音楽とプログレッシブ・ロック。 プログレッシブ・ロック - Wikipedia 映画のエンディングに流れるヘンツェ「弦楽のためのファンタジア」第4楽章には痺れた。 エク…

エクソシスト ビギニング - ふたつのビギニング -

オカルト映画の話をすると、アクセス数が低下するw 嫌いな人は駄目なんだろうね・・・自分の洋画だけでなく音楽体験、大げさに言えば人生の指針さえ示してくれたのが『エクソシスト』鑑賞だった。 『エクソシスト』関連の話を複数回しようかと思っている。 …

モンティ・パイソン

海外コメディのお気に入りは、『空飛ぶモンティ・パイソン』(1969-1974)と『SOAP』(1978-1981)。 iga-120rpm.hatenablog.com 空飛ぶモンティ・パイソンモンティ・パイソンはイギリスの代表的なコメディグループで、人気、知名度共にビートルズかモンティ…

(閲覧注意) - エクソシストの想い出 -

それはハリウッドからやってきた。 少年マガジン(1974年 No.23)の特集記事はまだ抑制の効いたものだったが、少年サンデー(1974年7月7日NO.28)は凄かった。作画は楳図かずお、パンチがあり過ぎてトラウマレベルだ。ネットで拾ったもので問題があれば削除…

屋根裏の物音

屋根裏を走り回るネズミ。 『エクソシスト』の前半部で、屋根裏から異音がする・・・ギャリンというかバリバリというか、かなり派手な音だ。悪魔の所業をネズミだと思い、小間使いのカールに命じてネズミ捕りをしかけるのだ。その音にインチキ臭さを感じてい…

1984年

ディストピアが好きだ。もちろん、架空のお話としてなら、だ。 ニュースピーク(新語法、Newspeak)ジョージ・オーウェルの小説『1984年』(1949年出版)に描かれた架空の言語。 作中の全体主義体制国家が実在の英語をもとにつくった新しい英語である。その…

消えた映画館 - 映画鑑賞券値上げ

東宝、松竹を追うように、映画鑑賞料金が値上げになる。 109シネマズや新宿バルト9でも映画鑑賞料金が値上げ、一般1900円に - 映画ナタリー 国が補助金出してくれませんか?映画にしろ、アニメにしろ、文化を守るのも国の役目だと思うのです。 携わる人間は…

北村、お前のことだよ

お前の無邪気さに付き合うほど暇ではないし、ましてや高い金を払う義理もない。 どうしてすぐグルグル縦回転、横回転を多用する!三半規管が弱いんじゃ。その演出だって、ハリウッドや香港映画の軽いパクリですらなく(そうだったとしても情けないが)、本気…

ペット・セメタリ― - 埋葬は火葬に限る -

切ない映画。 ペット・セメタリー(1989) メイン州の田舎町に家を購入した若い医者のルイス・クリードは、妻のレーチェルと幼い娘のアイリーン、生後間もない息子のゲージ、アイリーンの愛猫チャーチルという家族を持つ、典型的な「幸せな一家」である。庭…

ベタベタと貼ってはいるものの

映画や音楽の紹介記事を書くことが多い。ただし、伝えたいことの半分も伝えられていないもどかしさから、手っ取り早くとamazonやiTunesのリンクを貼っている。 アフィリエイトには興味がない。実はかなり前に、東宝特撮系のサイトを運営していて、アフィリエ…

映画は何で観る?

最強は、もちろん、映画館。大画面で音も良いし、シネコンなら周りを気にせずにゆったり観られる。ただし、毎日何かしら映画を観ている身としてはお金が続かない。 そうなると、配信かレンタルか円盤かってことになる。 気になる映画は配信待ち、気に入った…

to be continued

最初にこの言葉を目にしたのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)だった。 と思って、確認してみると、さにあらず。『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2』(1989)だった・・・と思ったら、to be continuedじゃないTO BE CONCLUDED(結末へ)…

実写化といえないほどのレベルだが愛すべき映画

元ネタを出しにして、独自(というか勝手なというか)の世界観を展開したが為に、不当な低評価を受けてしまった作品たち。 アニメに比べて実写化はかなり厳しいのかも。アニメなら上手くいった例として、『ルパン三世 カリオストロの城』、『うる星やつら2 …

日本人のへそ - アングラでくくってはいけないこともある -

井上ひさしの戯曲「日本人のへそ」(1969年)の映画化作品。井上ひさしと井上靖がごっちゃになってしまうくらい、申し訳程度にしか本は読んでいない。「吉里吉里人」は読んだ。 日本人のへそ(1977)出演: 緑魔子, 美輪明宏, なべおさみ, 佐藤蛾次郎, ハナ肇…

アメコミ祭りじゃ

アメコミに疎いけれども、アメコミ映画は嫌いじゃない。 超人ハルク OP/ED僕を怒らせるなよ、マクギー君。大変なことになるからな。 TV版『超人ハルク』を毎週夢中で観ていた。 と懐かしみつつ、気に入って観ている映画シリーズは、マーベル(“ハルク”はこっ…