120rpm

ミル、キク、モノ、コト

ムトゥ踊るマハラジャ - 20年も経ってしまったか -

本公開が1998年。真っ先に思うことは、20年も経ったのかという感慨。

www.muthu4k.com


『ムトゥ 踊るマハラジャ』4K&5.1chデジタルリマスター版予告編

インドは映画大国でハリウッドなど比較にならないくらい映画が量産されている。

2013年に世界全体で7,610本の映画が制作されており、その内1,724本(23%)がインドの制作で、米国の738本(10%)を大きく引き離している。背景には、映画が主要な娯楽として国民に愛されてきた歴史はもとより、世界的に見ても恵まれた映画の生産体制がある。映画の制作会社数は400社以上 インド映画 20億ドル市場を紐解く 2016年08月18日 | 大和総研グループ | 高橋 陽子

インド映画は凄いらしいと知っていても目にする機会がなかった。

そこで現れた『ムトゥ踊るマハラジャ』は衝撃だった。

歌、踊り、サスペンス、人情劇、笑い、、、何でもかんでもてんこ盛り。そこでは訴えたい社会性も希薄で、あるのは活動写真の楽しさの追求。
落語の“芝居狂いの若旦那と幇間(たいこ)の掛け合い”みたいな・・・そんな中に身分とは、お金とは、幸福とは・・・問題提起もあるにはあるが、そんなことは横に置いて娯楽に徹していこうという作風。

ところどころ、それはない!と思うようなやっつけ仕事感が漂う場面もあるけど、そんな荒い感じが懐かしくもあり、グイグイ引っ張っていく圧が半端ない。今のインド映画ではもう出せない雰囲気なのかもしれない(『バーフバリ 王の凱旋』なんて良く出来過ぎですよ)。

 善人なんだろうなあ・・・ムトゥ - ラジニカーント
目鼻立ちハッキリくっきりのちょいポチャの美人さん・・ランガナーヤキ - ミーナ

主役ふたりを見ているだけでホッとする幸福感の高さは特筆もの。
そして何より、歌と踊りが切れてます。

今回、4K & 5.1ch版での登場だったはずなのだが、どこが4K?・・・5.1ch微妙・・・だったことは報告しておきます。 そんな緩さも、らしさかな。 

今、観たいインド映画は、

bajrangi.jp

予告だけで、涙腺崩壊気味です。