120rpm

ミル、キク、モノ、コト

エルフェンリート - 居場所を求める物語 -

決まりの萌え系ハーレムアニメの体を装いながら、しょっぱなから派手なスプラッターかましてくれる。グロ系が激しく苦手な人は見ない方が良い。

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エルフェンリート(2004)

人間の遺伝子の突然変異によって生まれた側頭部の対となる2本の角とベクターと呼ばれる見えない腕の特殊な能力を持つ女性型ミュータント・二觭人(ディクロニウス、觭は「角奇」)。彼女らは人類を淘汰する可能性を持つとされ、離島の国立生態科学研究所に国家レベルでの極秘機密として隔離され、研究されている。 ある日、研究所に隔離されていたディクロニウスの少女・ルーシーは、警備員のスキをついて拘束を破り、研究所室長・蔵間の秘書・如月を含め警備員ら23人をわずか5分で殺害し、研究所からの脱走を試みる。海に飛び込む直前に頭部を対戦車用徹甲弾[8]で撃たれるも、幸い軽傷で済んだルーシーは海へ投げ出される。 一方、大学に通うために親戚を頼って鎌倉にやってきた青年・コウタは、いとこのユカと共に由比ヶ浜を訪れた際、そこで浜辺に佇む全裸の少女を見つける。その少女は、海へ投げ出された後に由比ヶ浜に流れ着いたルーシーだった。 ルーシーは頭部への銃撃が元で記憶を失った上、人格が分裂して全く別の人格が発現していた。「にゅうにゅう」としかしゃべれなくなった彼女をにゅうと名付けたコウタとユカは、彼女が人類を滅亡させる存在であることを知らないまま、コウタが住むことになる楓荘に連れて行き、一緒に暮らすことになる。 Wikipedia

残酷なバイオレンスやスプラッター児童虐待、ヌードなどのエロ、サイエンス・フィクション、百合、ラブコメ、何でもありで、他作品の影響も強烈でパクりまくった分、この作品の影響力も高いんじゃないかと思う。

AIR』、『Kanon』、当然『新世紀エヴァンゲリオン』あたりからの影響は強そうで、そこがまた良い。

今の感覚からすると、映像的には稚拙だし、設定が鎌倉周辺だからなじみのある分、リアリティに引きづられて唐突な場面転換に違和感がある。それでも、これを描きたいとう明確な意思が伝わってくる。話数に必然があるから、サービス回もない。

それぞれの心のヒリヒリする居場所探しのダークなドラマに胸が締め付けられる。

ポロリもあるしボトリもあるよ。

 『シン・ゴジラ』でゴジラが米軍の攻撃を受けて切れるシーンで流れる曲と、『エルフェンリート』の主題歌「LILIUM」の親和性がすごく気になるのだが・・・『シン・ゴジラ』の分厚い本を取り出して調べてみようかと思う。


オリジナルではないけど、海外で評価が高い作品でテーマ曲もかなりカバーさせている(この抜粋だと『シン・ゴジラ』感が感じられないか・・・)

 

エルフェンリート Blu-ray BOX

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