120rpm

ミル、キク、モノ、コト

BTケーブル比較 - SONY MUC-M2BT1 VS SHURE RMCE-BT2

い毎日。
汗ばんだ肌にケーブルがまとわりつく不快感。

そんな日常から解放してくれるのが、BTケーブルだ。
完全セパレートのイヤホンに満足なものが現れていない現在、方法として最良なのは、お気に入りのイヤホンに無線機器(ケーブル)を取り付けることだ。

SONY MUC-M2BT1
発売日:2016年 3月12日

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接続端子はMMCXで汎用的だ。コーデックにLDACがあるので音質に関しては問題ない。

SHURE RMCE-BT2
発売日:2018年10月26日

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SHUREが満を持して発売した高音質タイプのBTケーブル。コーデックはaptX HDが売り。特筆すべき点は、専用高性能ヘッドホンアンプを装備しているところ。そのチューニングの良し悪しが評価の分かれ目だと思う。

 

【装着感】
SONY MUC-M2BT1は発売すぐに入手して、気に入って使ってきた。ただ、この猛暑の中、汗ばんだ首に掛けるユニットが不快で、何か上手い方法はないかと悩んでいた。

SONY MUC-M2BT1はケーブルが非常に柔らかく違和感は全くない。その代わりに、装着部のケーブルは上手く止まらないかも(自分の場合は眼鏡の蔓で押さえていた)。 

NOBUNAGA Labs イヤーガイド クリア

NOBUNAGA Labs イヤーガイド クリア

 

気になるなら別途イヤーガイドを使うとよいかもしれない。

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新型のSHUREは、写真のお姉さんのように前にユニットが来る装着方法に賛否両論あるようだが、良いのではないかと思い購入した。

SHURE RMCE-BT2はSHURE掛け前提のケーブルなので、ユニット付近のケーブルは堅めの形状を固定できる素材で作られている。サッと装着するには無理があるが、しっかりとした取り付けると、アンプ部分が丁度良い重石になってその装着感をより安定させてくれる。アンプ部にフックが付いていて服のポケットなどに取り付け可能だが、ブラブラさせている方が個人的には好きだ。首の後ろの汗も拭きやすいしw

【音質】
使用ユニット WESTONE W80

SONY MUC-M2BT1 LDAC(96kHz/24bit)
SHURE RMCE-BT2 aptX HD(48kHz/24bit)

どちらの音が良いのかというのは難しい。もっと若ければその差が分かるのかもしれない。加齢で高音は衰えて聞こえなくなっているから音の良し悪しをコーデックで語ることはできそうもない。

コーデックとは別に、ヘッドホンアンプにはメーカーカラーが出る。
この2機種もそれがもろに出ていると思う。

SONYはどちらかというと高音が神経質だが分解能は高い。低音は分離がしっかりしているが押し出してくるパワーはやや不足気味。

SHUREは中低音がたっぷりとしていて、腰が低い音場が魅力。今までのSHUREに対する印象は“大雑把”だったのだが、イヤホンの性格もあるのか、高音でも分離がはっきりと確認出来て驚いた。今までイヤホンでは聞き漏らしていた音が確かに聞き取れた(ビートルズ『Sgt. Pepper's...』「Within You Without You」3:50過ぎのわずかに聞こえるカウントとか)。

モニター的なフラット感ならSONYかな(新モニターヘッドホン MDR-M1STは期待大)。
優等生ではないけど、色っぽくこってりと聞かせるSHUREは“音楽って楽しいでしょ!”と語りかけて来るようで、今はSHURE RMCE-BT2に夢中。