自転車のバイブル

ツール・ド・フランスの覇者ベルナール・イノーのロードレス―技術・戦術・トレーニング

もう30年ほど前の本になるが、『ツール・ド・フランスの覇者ベルナール・イノーのロードレス―技術・戦術・トレーニング』を今でも引っ張りでして来ては読んでいる。

目次
１　車体
２　体形、ポジショニング、フレームデザイン
３　ライディング・フォーム
４　レース戦略
５　準備
６　自転車競技の医学的側面
７　私が自転車競技から得たもの
８　心のなかの自転車

フィッティングにかなりのページを割いた上で、戦術、練習方法、食事、起こりやすい怪我の予防と対策なども解説した総合書籍。
自転車に乗ることとは・・・名選手の生きざまが垣間見える読み物でもある。

パワーメーターを主力にしたトレーニング法が主流の今から見ると、何とも牧歌的ですらある。 それでも、趣味で乗る分には、十分今でも通用する内容も多いし、こういう考え方もあるのかと比較対象にもなる。 

『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学』が最近のお気に入り。

トレーニング本だと『サイクリスト・トレーニング・バイブル』『パワー・トレーニング・バイブル』が詳細で良いのかと思うけど、実践するには相当の覚悟と自覚と、何よりも強靭な体力が必要で、いつのまにか傍観者になって“へえ～、そうなんだあ～”と遠い目になってしまう。

そこへいくと、『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学』は、ツールに出るくらいの選手たちは、こんな科学的な根拠でこんな風なトレーニングをしていてすごいですね！というフワッとした内容で、トレーニング用のハウツー本では全くないw ロードレース好きなら、写真も豊富で十分楽しめる読み物だと思う。 

体重：82.55kg