120rpm

ミル、キク、モノ、コト

洋画

感銘を受けた名画たち

ボーダー 二つの世界 - 虐げられた者の物語 -

久しぶりのブログ更新です。 糖尿病の方は、インスリンと飲み薬が効いていることと食事にかなり気を使ってきたことが功を奏して、良い方向に向かっている。合併症で心臓に問題ありと一時判断されてビビったが、精密検査の結果は問題なし。次回は眼科の検査が…

EVA<エヴァ> - 目を閉じたら何が見える? -

目を閉じたら何が見える?最も神聖な言葉よ他になすすべがない時最後の手段で使うこと EVA〈エヴァ〉(2011) 西暦2041年。雪雪深いサンタイレーネのロボット研究所に10年ぶりに戻ったロボット科学者のアレックス(ダニエル・ブリュール)は、子ども型アンド…

僕のワンダフル・ジャーニー - 君が何を言っているのか分からないよ -

前作『僕のワンダフル・ライフ』(2017)から通しで観ると感想が違うんだろう。そんな気がする。 僕のワンダフル・ジャーニー(2019) boku-wonderful.jp 犬を飼ったことがないわけではないのだが、その時ですら、犬の気持ちは分からなかった。猫の気持ちは…

バロン - テリー・ギリアムの最高傑作 -

テリー・ギリアムの三部作の2作目。テリー・ギリアム - Wikipedia 『バンデットQ』(1981)少年 『未来世紀ブラジル』(1985)青年 『バロン』(1989)壮年~老年 年寄りの冷や水。ではなく、三部作の中では、一番興行的に失敗して、映画として一番成功した…

未来世紀ブラジル - 幸せな廃人の話 -

テリー・ギリアムの三部作の2作目。テリー・ギリアム - Wikipedia 『バンデットQ』(1981)少年 『未来世紀ブラジル』(1985)青年 『バロン』(1989)壮年~老年 未来世紀ブラジル(1985) クリスマスの夜。ショー・ウィンドウがテロのために爆発。こわれな…

バンデットQ - 毒親への制裁 -

テリー・ギリアムの三部作。テリー・ギリアム - Wikipedia 『バンデットQ』(1981)少年 『未来世紀ブラジル』(1985)青年 『バロン』(1989)壮年~老年 主人公の年齢は違えど、「ぶざまなほど統制された(awkwardly ordered)人間社会の狂気と、手段を選…

インターステラー - 人類の存続 -

長い映画だ。169分。 インターステラ(2014) 地球の寿命は尽きかけていた。居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男。 彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃…

デアボリカ - イタリア版エクソシストって言うな! -

看板に偽りあり。といっても、映画ポスターの方ではなく、円盤の方。 デアボリカ(1974) 人妻ジェシカ(J・ミルズ)は、突然妊娠した。あれほど気をつけてピルを欠かさず用いていたのに、医師ジョーンズ(D・コリン・ジュニア)によれば三ヵ月だという。…

50回目のファーストキス - 中点ありやなしや -

恋愛映画が好きだ。男で恋愛映画好きは相当多いと思っている。 50回目のファースト・キス(2004) 常夏のハワイの小さな島。行きつけのカフェ、フキラウ・カフェで朝食をとるルーシー(ドリュー・バリモア)に、男が声をかけてきた。シーライフ・パークで動…

未来惑星ザルドス - 生き続けることとは -

低予算だからね。そこ大事だと思うのだ。 未来惑星ザルドス(1974) 2293年の未来、人類は不老不死の「エターナル(Eternals)」と死のある「獣人(Brutals)」に分かれていた。エターナルはボルテックスという土地に住み、獣人は荒廃した土地でエターナルの…

ハリーとトント - 前向きに -

猫話も大概にしないと、実生活に支障をきたす。猫の登場する大好きな映画を紹介して終わりにしよう。 ハリーとトント(1974) 72歳のハリー(アート・カーニー)は、愛猫のトントとニューヨークのマンハッタンに住んでいたが、区画整理のためにアパートから…

『エクソシスト』を語る(後半)

これが最後だw エクソシスト2(1977) ジョージタウンの事件から4年後、フィリップ・ラモント神父は師であったランカスター・メリン神父の悪魔払いの調査をバチカンより依頼される。ラモントはリーガンの主治医ジーン・タスキン博士に許可を得て調査を行う…

『エクソシスト』を語る(前半)

優れた映画は常に同じだ。あり得ない状況や世界観を受け入れ、実力に裏打ちされた真摯な姿勢で応える。映画なんて常にまやかしなのだが、それを大真面目に演じ切る姿勢が良し悪しを左右する。『エクソシスト』がまさにそうだ。なめた芝居は一瞬もない。 エク…

『エクソシスト』から広がった世界

現代音楽を知ったのも『エクソシスト』だ。 『エクソシスト』から広がった音楽の世界は、現代音楽とプログレッシブ・ロック。 プログレッシブ・ロック - Wikipedia 映画のエンディングに流れるヘンツェ「弦楽のためのファンタジア」第4楽章には痺れた。 エク…

エクソシスト ビギニング - ふたつのビギニング -

オカルト映画の話をすると、アクセス数が低下するw 嫌いな人は駄目なんだろうね・・・自分の洋画だけでなく音楽体験、大げさに言えば人生の指針さえ示してくれたのが『エクソシスト』鑑賞だった。 『エクソシスト』関連の話を複数回しようかと思っている。 …

モンティ・パイソン

海外コメディのお気に入りは、『空飛ぶモンティ・パイソン』(1969-1974)と『SOAP』(1978-1981)。 iga-120rpm.hatenablog.com 空飛ぶモンティ・パイソンモンティ・パイソンはイギリスの代表的なコメディグループで、人気、知名度共にビートルズかモンティ…

(閲覧注意) - エクソシストの想い出 -

それはハリウッドからやってきた。 少年マガジン(1974年 No.23)の特集記事はまだ抑制の効いたものだったが、少年サンデー(1974年7月7日NO.28)は凄かった。作画は楳図かずお、パンチがあり過ぎてトラウマレベルだ。ネットで拾ったもので問題があれば削除…

屋根裏の物音

屋根裏を走り回るネズミ。 『エクソシスト』の前半部で、屋根裏から異音がする・・・ギャリンというかバリバリというか、かなり派手な音だ。悪魔の所業をネズミだと思い、小間使いのカールに命じてネズミ捕りをしかけるのだ。その音にインチキ臭さを感じてい…

1984年

ディストピアが好きだ。もちろん、架空のお話としてなら、だ。 ニュースピーク(新語法、Newspeak)ジョージ・オーウェルの小説『1984年』(1949年出版)に描かれた架空の言語。 作中の全体主義体制国家が実在の英語をもとにつくった新しい英語である。その…

ペット・セメタリ― - 埋葬は火葬に限る -

切ない映画。 ペット・セメタリー(1989) メイン州の田舎町に家を購入した若い医者のルイス・クリードは、妻のレーチェルと幼い娘のアイリーン、生後間もない息子のゲージ、アイリーンの愛猫チャーチルという家族を持つ、典型的な「幸せな一家」である。庭…

映画は何で観る?

最強は、もちろん、映画館。大画面で音も良いし、シネコンなら周りを気にせずにゆったり観られる。ただし、毎日何かしら映画を観ている身としてはお金が続かない。 そうなると、配信かレンタルか円盤かってことになる。 気になる映画は配信待ち、気に入った…

to be continued

最初にこの言葉を目にしたのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)だった。 と思って、確認してみると、さにあらず。『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2』(1989)だった・・・と思ったら、to be continuedじゃないTO BE CONCLUDED(結末へ)…

アメコミ祭りじゃ

アメコミに疎いけれども、アメコミ映画は嫌いじゃない。 超人ハルク OP/ED僕を怒らせるなよ、マクギー君。大変なことになるからな。 TV版『超人ハルク』を毎週夢中で観ていた。 と懐かしみつつ、気に入って観ている映画シリーズは、マーベル(“ハルク”はこっ…

ムトゥ踊るマハラジャ - 20年も経ってしまったか -

日本公開が1998年。真っ先に思うことは、20年も経ったのかという感慨。 www.muthu4k.com 『ムトゥ 踊るマハラジャ』4K&5.1chデジタルリマスター版予告編 インドは映画大国でハリウッドなど比較にならないくらい映画が量産されている。 2013年に世界全体で7,6…

ヘルハウス - チビ太なら良かったのにねぇ -

雨が降っても、後で濡れるし、サイフは先に拾えるし、チビは便利だ。ネタバレだったかもそう思えなかったベラスコの悲劇(悲劇なのはベラスコ邸、通称ヘルハウスを訪れた人々なんだが)。 ヘルハウス(1974) 著名な物理学者のバレットは、ルドルフ・ドイッ…

ケツの毛まで抜くつもりか?

ちょっと前の(といっても70~80年代)の映画でなかなかBlu-rayにならなくて半分諦めたり、海外盤で我慢していたものが続々と発売されている。 iga-120rpm.hatenablog.com 以前に紹介した『ヤング・ゼネレーション』もそうだ。 スペースバンパイア≪最終盤≫ […

小さな恋のメロディ - 本気で恋をしたのはスクリーンの中の君 -

アラン・パーカーの処女作になるこの作品は、特に日本で受けが良い。 小さな恋のメロディ(1971) 監督:ワリス・フセイン製作:デヴィッド・パットナム、デヴィッド・ヘミングス 脚本:アラン・パーカー 撮影:ピーター・サシツキー 音楽:ザ・ビー・ジーズ…

MEG ザ・モンスター - めまいがするほど巨大な何か -

サメ映画の記録を塗り替えたヒット作ということで、レンタルしてみた。観賞前に各レビューを見て回ると、概ね低評価なので、安心して観ることにする。どうせB級だしというゆるさは大事だ。 MEG ザ・モンスター(2018) 人類未踏の地とされるマリワナ海溝を超…

道(La Strada) - 孤独の果てに見る夢は? -

道(La Strada)(1954) 怪力自慢の大道芸人ザンパノが、白痴の女ジェルソミーナを奴隷として買った。男の粗暴な振る舞いにも逆らわず、彼女は一緒に旅回りを続ける。やがて、彼女を捨てたザンパノは、ある町で彼女の口ずさんでいた歌を耳にする……。野卑な…

ヤング・ゼネレーション - ヨーロッパのすね毛事情を知る -

最近、若い頃に観た映画が続々とBlu-ray化されて、イイ感じに金を巻き上げられて困っています。この映画もその一本。 ヤング・ゼネレーション(1979) インディアナ州ブルーミントンを舞台に、大学へも行かず自分の目的を模索している4人の若者を生き生きと…