120rpm

ミル、キク、モノ、コト

50回目のファーストキス - 中点ありやなしや -

愛映画が好きだ。男で恋愛映画好きは相当多いと思っている。

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50回目のファースト・キス(2004)

常夏のハワイの小さな島。行きつけのカフェ、フキラウ・カフェで朝食をとるルーシー(ドリュー・バリモア)に、男が声をかけてきた。シーライフ・パークで動物たちの面倒を見るプレイボーイの獣医ヘンリー(アダム・サンドラー)だ。ルーシーの大好きなワッフルや海洋生物について話すうち意気投合した2人は、翌朝もカフェで一緒に朝食を食べようと約束する。翌日、ルーシーの前に約束通りヘンリーが現れるが、彼女はなぜか冷たい態度をとって他人のふり。混乱するヘンリーに、カフェのオーナーがルーシーの抱える病気について教えてくれた。1年前の10月、ルーシーは交通事故に遭い、その後遺症で記憶障害になってしまったのだ。短期の記憶を保持することができず、一晩寝ると前日起きたことを全部忘れてしまうという。父親のマーリンと弟のダグ(ショーン・アスティン)の影ながらの努力もあって、彼女は毎日、そうとは知らずに同じ一日を繰り返し生きていた。ルーシーにすっかり恋してしまったヘンリーは、この日を境に恋のアプローチを開始する。毎日、彼女との初対面から始め、少しだけ心が通じたり、フラれたりの繰り返し。それでもヘンリーはメゲずに、ルーシーの笑顔見たさにアプローチを続ける。そんなある日、ルーシーに変化が起こる。毎朝ヘンリーのことは忘れてしまっているはずなのに、彼と話した日は楽しそうに両親の思い出の曲『Wouldn't It Be Nice』を歌うようになっていた。記憶の深いところでは、ヘンリーに好意を抱きその想いは持続しているのか…。ある日、ルーシーはハプニングで、時間が一年間自分の中で止まったままなことを知る。マーリンとダグは、こんな時いつも行く病院にルーシーを連れて行く。主治医のDr.キーツダン・エイクロイド)から「あなたの記憶障害は一生治る見込みはない」と、衝撃的な事実を告げられたルーシーはショックを受けるが、翌日には忘れてしまう。ヘンリーは、毎日がお膳立ての繰り返しであるルーシーの人生を変えるため、病気の事実と愛の告白を綴ったビデオを作る。以来、ルーシーの一日はヘンリーの告白ビデオを見てから始まることになった。ビデオを見た直後は絶望の淵に追い詰められるが、心からの愛の言葉を語り続けてくれるヘンリーの優しさと深い愛に触れ、毎日毎日、彼と恋に落ちるルーシー。一日も欠かすことなくヘンリーとデートをし、最高のファースト・キスを重ねていく幸せな日々が続いた。そんな幸せの絶頂の中、ルーシーは、ヘンリーがセイウチの生態研究の為にアラスカに行く夢を、自分のために断念したことを知る。ルーシーは、「私と一緒にいたら彼の未来はない」と思い、自分が愛する人の重荷にならない為、別れを決意するが……。...映画.com

ビーチボーイズ「Wouldn't It Be Nice」が効いています。この曲は、『陽だまりの彼女』でも流れる曲で、原作にも書かれているから、この映画の影響なんだろうと思う。どちらも“記憶”の物語です。

生きていても忘れられてしまう切なさは、仮面ライダー電王ゼロノス(なんで特撮なんだよと思うなら『仮面ライダー電王』を観るべし)

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50回目のファーストキス(2018)

アダム・サンドラードリュー・バリモア主演による2004年のハリウッド映画「50回目のファースト・キス」を、山田孝之長澤まさみ共演でリメイクしたラブコメディ。ハワイ、オアフ島でツアーガイドとして働きながら天文学の研究をしているプレイボーイの大輔は、地元の魅力的な女性・瑠衣とカフェで出会う。2人はすぐに意気投合するが、翌朝になると、瑠衣は大輔についての記憶を完全に失っていた。瑠衣は過去の事故の後遺症のため、新しい記憶が一晩でリセットされる障害を抱えているのだ。そんな瑠衣に本気で恋をした大輔は、彼女が自分を忘れるたびにさまざまな手で口説き落とし、毎日恋に落ちて毎日ファーストキスを繰り返すが……。「銀魂」をはじめコメディ作品で手腕を振るってきた福田雄一が監督・脚本を手がけ、ラブストーリーに挑戦。オリジナル版の舞台でもあるハワイでオールロケを敢行した。映画.com

スマホスマートスピーカー(AIロボット的なもの)が演出に一役買っているのが、最近の作品なんだなあ感が出ています。
福田組山田孝之ムロツヨシ佐藤二朗がテンポよくコメディを引っ張ってくれます。

福田監督は、ハリウッド版を観ていてツッコミを入れていたんだろう。それを映像化したらこうなったという感じ。

なんでハワイなの?は映画を観れば分かるので割愛。

主人公を獣医のプレイボーイから天文学を志すツアーガイドに変更。なるほど、ハワイで日本人である必然性を上手くまとめていて、女好きのツアーガイドも無理がない。

物語の大半は、ハリウッド版に準拠しつつも、軽快なコント部分も十分楽しめますアメリカンなモヤモヤした笑いやハワイアンスラングじゃない、日本人向けの笑い)

ハリウッド版で気になっていた“Tシャツのサイズ”がMからLに変わっていたのは、監督もそれは違うだろうと思ったのかな?(何のことか分からない方はぜひ映画をご覧ください)

スマホだってところが演出の肝で、もう写真を○○するシーンは涙涙ですよ・・・。

ハリウッド版を観てからの、モヤモヤ感をいちいち解説してくれる日本リメイク版、の順で観賞すると2倍どころか3倍4倍楽しめます。