『エクソシスト』から広がった世界
現代音楽を知ったのも『エクソシスト』だ。
『エクソシスト』から広がった音楽の世界は、現代音楽とプログレッシブ・ロック。
映画のエンディングに流れるヘンツェ「弦楽のためのファンタジア」第4楽章には痺れた。
- アーティスト: サントラ,マイク・オールドフィールド
- 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
- 発売日: 1996/08/10
- メディア: CD
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amazonなどではサントラ盤をコケにするレビューばかりだが、映画のサントラ盤ってこういうものじゃないの?映画製作の現場で望んだ音が現代音楽だったのだから、この選曲は真っ当なものだ。
『チューブラー・ベルズ』を聴きたければ、マイク・オールドフィールドのアルバムを聴けば済むことだろう。ただし、「エクソシストのテーマ」と呼ばれてしまう事には強い不快感を感じる。
『エクソシスト』に入れ込んでしまって、何から何まで欲しくて仕方がなかった。子どもだから、財力はたかが知れていて買えるものも限られた。
どうやら「エクソシストのテーマ」と呼ばれる美しいリフレインを含む曲は、相当長い曲らしいとの情報をつかむ。
吉祥寺の新星堂(現在、その場所は山野楽器 ロックインになっている→2013年に山野楽器に事業譲渡した)に出向いて、輸入盤を漁った。
ヴァージン・レコードの第一弾として並んでいたそいつを見つけた。そこから、マイク・オールドフィールドにハマっていくが・・・それは後日。当時の輸入盤仕入担当者に感謝だ。ヴァージン・レコード - Wikipedia
原作本は公開前に手に入れ熟読w、ムック本も吟味して、買った。
左から:パンフレット、スクリーン別冊『恐怖!オカルト映画のすべて』、原作本
当時のものは紛失してしまったが、あるところにはあるんだね。改めて手に入れた。
映画のプロモーションで来日したリンダ・ブレアの記事
映画では悪魔に取り憑かれる“少女”だったはずなのに、来日した彼女はボインボインのお姉さんだった。やっと毛が生えたばかりの少年はびっくりだw
こんなところで荒俣宏の名を見つけるとは・・・
これから、11年の月日が経過した1985年。『帝都物語』でブレイクする。
シナリオが巻末に掲載されていた
ビデオソフトで繰り返し観られるようになる世界はまだ数年先だ。映画をどんなに観たくても、次に拝める機会は、テレビ放映を待つか、2番館、3番館まで追いかけるしかない。『エクソシスト』は15回は劇場で観た。シナリオがあるだけで、それを読みながら映画の場面が鮮やかによみがえる。素晴らしい企画だった。
映画一本観るだけの話だが、今よりも数十倍必死さがあったように思う。
といった具合に、一本の映画に入れ込んだのは、後にも先にも『エクソシスト』だけだ。
映画の話は明日にでも・・・(次で終わりますw)。