120rpm

ミル、キク、モノ、コト

名代富士そば、立って食べるか?座って食べるか?

職したての遠い昔、富士そばはありがたい存在だった。
忙しい中、立食で頼んだらすぐ出てきて、さっと食べて“ごちそうさま”とその場を離れる。
立ち食いそば=富士そばだった。

中野のサンモール商店街にも富士そばがある。入ったことがなかったが、気になって入ってみて驚いた。

立ってない。

これではないと思った。
座って食べることで、数多ある既存のそば屋と同じ土俵に乗ってしまった。
安い。確かに安いのだが・・・それでも値段に見合ったものなのかというと不味い。
つゆは濃い目で嫌いじゃないが、麺は伸び気味だし、てんぷら(かき揚げ)は緑のたぬき×厚さ2レベルで、ありがたみの無さが半端ない。

中野駅北口には、落語ファン御用達(ホントか?談笑師匠が堂々とディスったために食べに来ているように思えてならない)の田舎そば かさいがある。

田舎そば かさい (いなかそばかさい) - 中野/そば [食べログ]

不愛想な店主(なのか?午後はいつもいる)、うどんと見紛う程太いそばなのだが、、、ここが世界一美味いと思う。他のそば屋がすべて消えてもここだけは残ってほしいと思うほど大好きだ。

立ち食いという形式がその美味さを倍増している。席に座ってゆっくり食べたら・・・あの感動的なほどの美味さは感じられないはずだ。

立ち食いだった頃の富士そばは、ありがたい存在というだけではなく、確かに美味かった。

立ち食いカツ丼っていうのはないよね?

よし!次回はカツ丼を食べてみよう。そば屋のアイデンティティはどうなの?と思うが結構メニュー上でも押しだったし。

やっぱり、富士そば、美味いね!と言いたいのです。
ああ、青春の富士そばに幸あれ!(アホか)