120rpm

ミル、キク、モノ、コト

あの、夏の日-とんでろ じいちゃん- - いつも夏休みは晴れている -

ジイになる・・・大いに結構!

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あの、夏の日-とんでろ じいちゃん- (1999)

「ふたり」「あした」に次ぐ大林宣彦監督の“新・尾道三部作”の完結編。原作は同じく大林作品の「転校生」「さびしんぼう」の作者でもある山中恒

いつも“どうしてだろう”と考えているので<ボケタ>と呼ばれている少年・由太と、妙な行動で周囲の人にボケたといわれているおじいちゃん・賢司郎が体験する不思議な冒険の物語。小学5年生の由太はひょんなことから尾道に住むおじいちゃんと夏休みを過ごすハメに。尾道へやってきた由太は次々と不思議なことに遭遇し……。TSUTAYA

夏休み・・・ノスタルジーを感ぜずにはいられない尾道の夏・・・抜けるようなというよりも吸い込まれていくような青い空。
いつも夏休みは晴れている。

何でいつも観ているのかと・・・少年(由太)とミカリが大好きだからだ。

小林桂樹の芝居がうまいのは当たり前。
菅井きんのおばあちゃんが“おじいさん、良かったですね”と声をかけるシーンでいつも涙が出てきてしまう。お二方とも他界してしまって、尚更しんみりしてしまう。

夏休みの最後では、尾道なまりになる由太を見送るミカリの胸元に光るネックレス。

最近は、よく昔のことを思い出す。
夏が来るのが匂いでわかる。
幼き日の夏を、映像を通じて鼻腔の奥にツンと感じさせる大林監督に脱帽。
匂う名画だと思う。

大林作品は、Blu-rayになっているものが何故だか少ないと思うのだが・・・と『ふたり』、『あした』、『あの、夏の日-とんでろ じいちゃん- 』は、ぜひBlu-rayで観たい!