120rpm

ミル、キク、モノ、コト

汚れた英雄 - まさにグレートレースだぜ!ハッハッ! -

ードレースは押しがけ、2スト。

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汚れた英雄(1982)

 大藪春彦の同名小説をもとに丸山昇一が脚本を執筆し、角川春樹が初めてメガホンをとった作品。撮影は仙元誠三。豪華なセット、スタイリッシュな映像、迫力のレースシーンが見どころ。
SUGOサーキットで国際A級500cc決勝(全日本選手権ロードレース第8戦)が開催。バイクレーサー北野晶夫と大木圭史の宿命の対決は、ゴール直前で北野が大木に追い抜かれて終了、勝負は最終戦にもつれ込んだ。北野はその美貌とセックステクニックを駆使し、複数のパトロンからチーム維持のための資金を得ていた。10億ドルの遺産を引き継ぎ国際的なコングロマリットのオーナーになったクリスティーン・アダムスが来日すると、北野はさっそく彼女に接近し、見事に資金を調達するのだった。そして北野はついに最終戦を迎えるのだが…。allcinema

TZ500、YZR500のチャンバー音が泣ける。今のMotoGPは味気ない。ケニー・ロバーツは押しがけが下手でスタートするといつも追い上げていた印象がある。一戦一戦、ハプニングとドラマがGP500にはあった。

大藪春彦の原作本が大好きで、バイク乗りだったから映画を楽しみにしていた。
セリフが極端に少なくイメージ映像の連続に当時はかなり戸惑った。
バイト先の後輩も観に行って、“バイクの免許が欲しい”、“カッコ良かった”と言っていたから、周りでの評判は悪くなかった。

日本人ライダーというと、片山敬済を筆頭に売り出し中は平忠彦だった。平はのちにTBCビッグロードレースでエディ・ローソンを破ったレースが印象深い。
当時はオートバイロードレースをテレビでよくやっていた印象があるのだが・・・今は地上波でやらないのかな?

その平忠彦草刈正雄扮する北野昌夫として走った。
プロのライダーがスタントで走るのは、この映画と『オン・ザ・ロード』(1982)。荘利光、鈴木秀明が走った。この年はバイクブームだったと思う。

平選手のライディングは美しく、それをたっぷり観れるのもこの映画の魅力。ディスクだと5.1chリミックスがなかなか味があって、レースシーンでの風切り音の再現は臨場感を高めてくれる。再生装置が許すなら、5.1ch版がお薦め。

ローズマリー・バトラーの主題歌が何度となく流れ、盛り上げるのだが、大泉洋がチラついていかんw。『水曜どうでしょう』は罪。

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YZR500 (OW70) 平忠彦仕様(ガサガサ漁ってたら出てきたプラモ)