ゴジラ キング・オブ・モンスターズ - 王の覚醒 -
嫌な予感がしないでもなかった。
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)
ネタバレなしでw
いつもほとんど意識せずに落ちまで書いているようなので、現在公開中の映画ではまずいだろう・・・(;'∀')
この映画も元ネタ絡み(どの映画にインスパイアされたか)で楽しむなら、『ゴジラ』(1954)、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)、人類との共闘との観点なら『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964)を予め観ておくと良いかもしれない。今なら、Amazonビデオでやっている。
っていうか、そんな楽しみ方をしようという人はよく知った映画だと思うので、そんなお薦め自体、余計なお世話か。
Wikipediaは凄いな。そこそこというかほとんど書いてあるw
ネタバレ上等な方はどうぞ >>> ゴジラ キング・オブ・モンスターズ - Wikipedia
どうだった?と問われれば、納得できないかなと答える。
ゴジラ映画である必然が感じられない。出て来るモンスターは“怪獣”だろうけど、これは“怪獣映画”ではない。ゴジラに出てくる必然性を求める向きもあるが、必然性なんてないっていう方向性もありなはず。
最初の『ゴジラ』は、核兵器・戦争のメタファーで、東京を蹂躙するコースは、東京大空襲そのものだ。だが、違和感があるのは、日本が戦争に突き進んだことで多大な被害を被った地域があるにもかかわらず、被害者面をしている日本人たちだ。戦争はどちらも加害者だ。原子爆弾だけで被害者面はどうかと。
で、今回のゴジラ映画は、その核云々を含め、最初の『ゴジラ』を逆しまに描いているところは、アメリカ映画としては頑張っているんじゃないかな?
ただ、東宝怪獣映画にリスペクトという意味合いがあるなら、その可笑しみと呼べる脚本の妙が描けなかったのは残念だ。
アメリカンジョークに( ゚д゚)ポカーンとなるのと同じか。
ちっとも、セリフが面白くない。
常に暗いトーンのまま、CGの粗を隠すために雨のシーンばかり。滅入る画面。
次回作はキングコングとの対決なんでしょうから、晴天の下で堂々とやりあっているところが観たい。その際は、ぜひ、熱海を舞台にお願いします。
エンドロールに流れるゴジラ音楽はかなりカッコ良いです。
CD出たら、買います。