プログレ話(4) - イエス -
イエスとは、クリス・スクワイアだ。
リック・ウェイクマンはハノンばかりを練習しているうちに独創性を失った退屈なピアニストにしか思えない。唯一気に入っているのは、『ヘンリー八世の六人の妻』。
だから、リック・ウェイクマンが参加していなくて脂がのっている作品はというと、『リレイヤー』一択になる。
イエスはソリストの集まりと言って良い。我も我もと目立ちたがる(ように見える)。普通、音楽の基礎になるのはベースでありドラムスだろう。
その中で、クリス・スクワイアは縦横無尽(気持ちの赴くまま好き勝手)にベースを響かせる。その音を追っていくだけで、笑いがこみあげてくる。
それで良いのか?いいんです!
それがイエスの魅力だ。
ライブでは完璧にアルバムを再現すると言わしめたクラクラするくらいの高度な演奏技術と創意に感動する。