八代目 林家正蔵
のちの林家彦六。正蔵は海老名家から借りた名であったので、1981(昭和56)年に林家彦六に改名した。
「笑点」で木久扇によくモノマネされる大師匠。
「そんな了見だから昇太さん、あんたのとこには嫁が来ない」
林家木久扇の持ちネタ『彦六伝』を生で見たことがあるが、最高に面白い。木久蔵時代、1990年代前半の口演があったので、youtubeを貼っておきます。傑作。
この落語を聴いてから、正蔵(彦六)を聴くようになった。
幽霊噺と芝居噺の名手。
出囃子は菖蒲浴衣。
上手いのかというと、なんだか硬い。表現がガチガチで感情移入がしづらい。
上ずったような語り口で面白くないのかというとそうでもない。
地の語りにも味がある。個性的な語り口なのに、演者が消えて噺だけがぽっかり浮かんでいる不思議。
人物描写の描き分けが上手くグッと人を引き付ける噺家ではない。圓生とそりが合わなかったというが、然もあらん。
その圓生とのリレー落語は残されている。
NHK落語名人選(80) 六代目 三遊亭円生〜八代目 林屋正藏 真景累ケ淵(リレー落語)
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イラストが逆なのはご愛敬。