120rpm

ミル、キク、モノ、コト

志ん生は良い

NHKが持っている志ん生の口演映像は4つ。

今までは、「風呂敷」だけがソフト化されていた(と思う)。

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この映像集は、4作品全て(「風呂敷」「巌流島」「おかめ団子」「鰍沢」)を集めた上に、インタビューや特集番組などを含めた3枚組。

鰍沢」は脳出血で倒れた後の映像で、他の映像でよく分かる表現豊かな右手が全く使えない。
言葉だって後遺症からぱっぱと勢いよく話すことができないだろうか、じっくりと取った間が何とも言えない気迫が感じられる。

見本のような口演なら圓生の映像や『圓生百席』から聴くと良い。
それを踏まえた上で、志ん生を観ると、生き生きと言うには足りない生々しさが心を打つ。

『婦人の時間』(1963年9月19日放送)では、噺家になるきっかけは、人力車夫の“セイさん”だったことが語られている。

えっ?
『いだてん』の清さんって実在の人物だったんだ!?

驚いた。

NHKアーカイブス】にはそのインタビューの抜粋が掲載されている。

www2.nhk.or.jp