須賀川市 - 光の町へ -
尊敬する円谷英二の故郷へ。
須賀川市に、すかがわ M78 光の町の住民票をもらいに行ってきました。
円谷英二ミュージアムも当然行きます。
tette(テッテ 須賀川市民交流センター)の5F。1Fでレッドキングとバルタン星人がお出迎え。
入場は無料。土日祝は相当混み合うようですので、じっくり楽しむには平日がお薦め。
撮影OKなのは、この2mのゴジラスーツのみ。
各コーナーでそれぞれのテーマに即した展示が行われています。
★円谷英二クロニクルボックス
円谷英二の生涯を時系列で7つのパートに区切り、その時々の物事の変わり目、転換点となる出来事をクローズアップしながら、その足跡を紹介する。1901年に須賀川の麹屋に生まれた一人の少年が大空に憧れ、ついには「特撮の神様」と称されるまでの68年間の歩みを辿っていく。★円谷英二ネットワークウォール
当時のエピソードにより円谷英二の人となりを紐解くインタビュー映像「特撮随想リレー」、関連作品群や幅広い人間関係を紹介する検索型コンテンツ「ネットワークウォール」が配される。 体験型コンテンツ「クラフトかいじゅうだいこうしん」では、パーツの組み合わせにより自分だけのオリジナル怪獣を創作できる。★空想アトリエ
円谷英二が子ども達にメッセージとして伝えていた「学びの大切さ」を、造形物やグラフィックなどの展示物と図書を関連づけながら、当時の作品と「生物学」や「機械学」、「環境学」や「天文学」など、様々な分野との関わり合いを探るため、関連図書や怪獣・メカ模型を配している。★特撮スタジオ
円谷英二が特技監督として多くの作品を手掛けた東宝撮影所(現:東宝スタジオ)をミニチュアジオラマで再現。 背景画の匠として英二作品にも多数参加した島倉二千六氏による背景作画も見どころ。
特撮愛に鳥肌が立った。円谷作品から離れた展示も見られたが、そこは円谷英二のDNAを受け継ぐものということで全然OK。ゴジラのヒレの変遷、怪獣の各種たまごの展示、海底軍艦の巨大模型の脇に緯度0のアルファ号、モゲラの新旧模型、ムーンライトSY-3号、もちろんあります!メーサー殺獣光線車・・・(東宝特撮を見たことがないと何のことやらでしょうか)クラクラしてきた。とにかく、精巧で美しいです。
特撮映画に関連づけた各種学問分野の書籍(須賀川市民なら貸出可のようです)の質の高さ。
当時を知る人々が鬼籍に入る中、このミュージアムのために島倉二千六氏が描いた生ホリゾントがあります。雲の神様と称される神業をとくとご覧あれ。鳥肌ものです。
そして、飛行機乗りにあこがれ、その夢破れた後も空へのあこがれを求め続けた円谷英二。彼の少年の心とともにどこまでの舞い上がる空想の飛行機を想う時、涙さえ溢れてしまう。
特撮愛、子どもへの愛しみに溢れた関連展示。
この展示を管理する人々の熱意にとにかく頭が下がります。
特撮好きなら、ここの展示だけでご飯10杯はいけますw
特撮に興味が薄い方でも、“子どもを含め人に訴える展示とは何か”を端的に示す好例としてぜひ見てほしいと思います。
本当に来てよかった。須賀川市に住みたい。